闇に包まれた本堂で鬼たちが炎を打ち振るう *毎年1月7日開催
令和6年一般公開:令和6年1月7日(日)午後9時~
鬼払いは天台宗の古刹である智満寺における正月恒例の行事です。
正月1日から7日までの法要行事「修正会(しゅしょうえ)」(国家の隆盛を祈る法会)を締めくくるもので、赤・青・白の3匹の鬼を退治することにより、1年間の無病息災の御利益をもたらします。
天正年間(1573〜1591)から伝えられる奇祭で、古くから宮中や寺社で行われてきた追儺(ついな)の行事(病気の神を追い払う行事)が伝えられたものです。
本堂にて僧侶の読経が終わると、本堂の四方の扉が閉められ真の闇になり、床を柱で突いたり、鉦(かね)や太鼓が乱打されること30分あまり、本堂の背後から三匹の鬼が松明を持って現れ、本尊を安置してある場所で乱舞したあと、参拝者が座っている場所で火を大きく打ち振るいます。本堂内部で鬼があらかた乱舞すると正面の扉が開かれ回廊に出て並び、火を三度左右に振ると、サッと庭に投げ捨てます。参拝者はその松明の燃えさしの枝を家に持ち帰り、家の門口に置くと魔除けになると言われています。
下記は例年の 鬼払い(祭事)内容です。
■鬼払い 20:00頃開始~21:00頃から読経~(鬼払いの全行事が終了するのは23:30過ぎ頃となります。)
※読経や太鼓が鳴らされた後に鬼が現れます。
1時間前後かかる場合もありますので、十分な防寒の準備をしてお出かけください。(鬼が持つ松明の火の粉が舞い、着衣に落ち、衣服が熱で溶けてしまう場合がありますので、お気をつけください。)
※駐車場から本堂へは照明設備がございませんので、足元を照らす懐中電灯などを準備いただくと安全です。
※祭事中、本堂内の明かりが消え、暗闇になります。その際のフラッシュ撮影はお控えください。
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智満寺の鬼払いは 平成31年3月28日に「しまだ市民遺産」に認定されました |
■島田市博物館HP しまだ市民遺産